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絵を書く萌え力が戻ってきて欲しい今日この頃
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さくら
2010/2/8
雨(再録)
――…雨は嫌いだ。
嫌な思い出しか浮かんでこないから。
母親が出て行った日のこと。 父親に殴られたこと。
でもいつからだろう――…
雨が嫌いではなくなっていた。
――原因はわかってる。
“あの日も雨が降っていた”
直江を初めて知った日 直江と初めて出会った日
おまえの存在がオレを変えてくれる 雨だっていつかきっと好きになれる
なにもかも、おまえがいるからだ
直江――…
※※※※※※※※
「どうしたの?」 「なにが?」
「急に星が見たいなんて言うから・・・」 「――…別に、ただ見たくなっただけだ」
「迷惑だったか?」
不安そうに高耶は顔を見上げた。
「いいえ、むしろあなたがわがままを言ってくれたのが嬉しいだけです」
直江は、高耶の不安を取り消すように、本当に嬉しそうに穏やかに微笑む。
「――…最近、おまえ忙しそうにしていただろ?仕事・・・ずいぶん無理しているように見えた」 「そうですね、あなたにも随分寂しい思いをさせてしまった――…」
高耶は、直江の背中に後ろから額をコツンと当てて、直江の上着をぎゅっと握り締めた。
まるで、今までの寂しい気持ちを現すかのように――…
「おまえも、息抜きが必要だと思ったんだ。そして、オレにも・・・」 「ええ、そうですね」
「でも、なんだか雲行きがあやしくなってきてねぇか?雨が降るんじゃあ・・・」
「確かに突然雨に降られそうな気配ですね、せっかくあなたと二人で星を見に行こうというのに」
すると、高耶が急に声をあげて笑い出した。 直江は驚いたように、高耶の方を振り返る。
「高耶さん、どうしたんですか?」
高耶は笑い声がとまらない。
「ごめんごめん、だって・・・・、オレたちっていつもこうだなって思って。この間出かけたときも突然雨が降ってきたし、その前だって雷雨だったろ?。よく考えたらおまえと初めて出会ったときも雨が降っていたよな。雨ばっかだよ!」
「――雨に祟られてますね」
直江は実に不満そうな表情をして呟いた。 高耶はまだ笑ってる。
「でも、雨にぬれて寒くなっても、おまえが暖めてくれるんだろ?あのときのように」 「――高耶さん…」
直江は高耶を正面から抱きしめた。 愛しい人全てを包み込むように。
そして、ゆっくりと顔を上げた高耶に、優しく何度もくちづける。 額から唇へと――…何度も何度も。
「あったかい」
高耶は気持ちよさそうに、瞳を閉じて微笑んだ。
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